なぜ毎年、石灰を土に施すのか?

育てたい植物に適したphに用土を整えると、よく育ちます。

土には,酸性であるのかアルカリ性であるのかという特徴があります。
これはpH (水素イオン指数)で表され0-14の値で表示します。中心の7が中性, 7より低い場合が酸性, 7よりも高い場合がアルカリ性になります。
岩石や植物体の性質がどうであったか、土の生成過程でどのような環境条件(降雨、日照条件、温度など)を経てきたかによって土のpHは決まってきます。
日本は降雨量が多く、豊富な植物が生育し腐植質も多いため、ほとんどの地域の土が弱酸性から酸性です。
それに対し、ヨーロッパは日本より降雨量が少なく全体に土は弱アルカリ性です。

つまり、日本の土では弱アルカリ性の土を好むヨーロッパ原産の植物を植える場合、前もって土を弱アルカリ性にしておかないとうまく育ちません。
そのため、ホウレンソウやトルコギキョウのような弱アルカリ性の土を好む植物を栽培するときは、植えつけの2週間以上前(苦土石灰は35日前まで)に石灰を施すのです。

そして、1年以上それらの植物を栽培すると、日本の気候そのものが土を酸性にしますので、翌年それらの植物を栽培する前には、同様に石灰を施さなければなりません。
日本は雨が多いため石灰分が流亡しやすく、土が酸性になりやすいのです。強酸性になるとリン酸などの各養分の効き方のバランスが崩れ、植物の生育が悪くなります。

このように、作物を1作すると土の性質が元に戻ってしまいますので、毎年、石灰を土に施します。
ただし,毎回あまり多量の石灰を施していた場合は、一度、土のphを測る必要があります。
市販のpH試験紙で測ってみましょう。
もし、アルカリ性になっていたら、その場合は石灰を施すのを控えます。