有機物は毎年、土に加えたほうがいいの?

毎年、晚秋から冬には、庭の土に腐葉土や堆肥を混ぜるとよく花が咲きます。

有機物を施用することによる大きな効果は、土の化学性、物理性を改善することにあります。
有機物そのものに養分を含んでいて、肥料としての効果や매補正効果がある場合(化学性向上)もありますが、土の団粒構造のところで取り上げたように、最大の利点は有機物に土壌粒子を結びつける役目(物理性向上)があることです。

また、有機物はミミズや微生物のえさとなり、有機物を分解し,植物の栄養となる窒素、リン酸、カリなどを植物が吸収しやすい形にしたり、植物にとって有害な物質を分解してくれます。
ここで用いる有機物には、おもに以下のようなものがあります。

①腐葉土:広葉樹の落ち葉を発酵成熟させたもので、通気性、保水性、保肥性に優れ、微生物の活動を高め、土の団粒化を促進します。
品質にばらつきがありますので、完熟したもので、針葉樹の葉など夾雑物の混ざっていないものを選びましょう。

②牛ふん堆肥:牛ふんを発酵熟成させたもので、多少栄養分も含みます。
未熟なものには注意が必要です。
花壇や畑の土壌改良に適します。

③バーク堆肥:バークチップ(針葉樹の樹皮片)を発酵熟成させたものです。
針葉樹には植物の生育を阻害する成分を含むものもありますので、必ず、完熟したものを利用します。

④ピートモス:湿地の水ゴケ類などが長い年月をかけて堆積し、泥炭化したもので、欧米の高緯度の地域のものがおもに利用されています。
品質が均一で、ほぼ無菌ですので、鉢植え用土に混ぜて使われます。

良質な有機物ほど繊維質がしっかりとしており、簡単には壊れません。
それでも時間とともに物理的に壊れたり、化学的に分解したりしていきます。
そのため、毎年有機物を加える必要があるのです。